本記事は「AWS LightsailとEC2の違いを徹底比較!どちらを選ぶべき?」について解説させて頂きます。
「AWSでサーバーを立てたいけれど、LightsailとEC2のどちらを選べばいいのか分からない」
AWSを触り始めたばかりの方や、これからインフラエンジニアを目指す駆け出しエンジニアの方にとって、この2つのサービスの使い分けは最初の大きな壁になりがちです。
どちらもAWSの仮想サーバーサービスですが、料金体系も操作感もまったく異なります。
選び方を間違えると、無駄にコストがかかったり、逆に機能が足りなくて後から困ったりすることも。
この記事では、AWS LightsailとEC2の違いを、料金・スペック・機能・使いやすさ・拡張性といった様々な観点から徹底的に比較します。
実際に両方を使ってみた体験談も交えながら、どんな人・用途にどちらが向いているのか、明確な判断基準をお伝えします。
- Lightsailはパッケージ、EC2はカスタマイズ性が強い
- Lightsailは固定費(別途費用が掛かる場合あり)
- EC2は従量課金性
- Lightsailは数クリックでWordPressが立ち上がる
- EC2は自由度が高く学習も出来る
- Lightsailはパッケージ化されてる分、学習やカスタマイズには限界がある
- EC2は自由性が高いが知識も十分求められる
- LightsailからEC2の移行は難しくないが、テスト用のサイトやドメインもあると良い
- EC2でサイトを運営する場合、PV数を増やす知識も必要になる
- 小規模ならlightsailで拡張性を求めるならEC2がおすすめ

教えてください!

気になります!
LightsailとEC2の決定的な違いとは?
結論から言うと、Lightsailは「パッケージ化」、EC2は「カスタマイズ性が強い」イメージです。
Lightsailは、仮想サーバー(VPS)を構築するために必要なCPU・メモリ・ストレージ・データ転送量があらかじめパッケージ化されており、月額固定料金で提供されています。
一方、EC2はサーバーのスペックからネットワーク設定・ストレージの容量まで、すべてを自分で細かくカスタマイズできる従量課金制のサービスです。
AWSの公式ドキュメントでも、EC2は「複数のサービスを組み合わせたもので、独自の機能を使用して単一のアーキテクチャを構築できる」サービスとして位置づけられています。
Lightsailは「サービスの統合製品」として、アプリケーションの要件に基づいてアーキテクチャを構築するものと説明されています。
比較表で見るLightsailとEC2の違い
| 比較項目 | Amazon Lightsail | Amazon EC2 |
| コンセプト | パッケージ化されたVPS | カスタマイズ自在な仮想サーバー |
| 料金体系 | 月額固定料金(データ転 送量込み) | 従量課金制(使った分だけ、データ転送量は別 途) |
| 使いやすさ | 非常に簡単(数クリックで構築可能) | 専門知識が必要(VPCや IAM の設定など) |
| 拡張性 | 制限あり(スケールアップはEC2への移行が必 要) | 無限大(オートスケーリングや他サービスとの連 携が容易) |
| ネットワーク | シンプル(プライベート サブネットなし) | 複雑・柔軟(VPCで詳細なルーティングが可能) |
| スケーラビリティ | 自動スケーリング非対応 | オートスケーリンググループで自動対応 |
| AWS 無料利用枠 | サインアップから3ヶ月 間 | サインアップから12ヶ月間 |
| 主な用途 | 個人ブログ、小規模 Webサイト、テスト環境 | 大規模システム、高負荷アプリ、企業向け |
比較表で見るとより違いが分かりやすいですね。

こんな違いがあるんですね!
LightsailとEC2の料金とスペックの比較|お財布に優しいのはどっち?
個人開発や小規模なプロジェクトにおいて、最も気になるのが「料金」。
ここでは、同等スペックのインスタンスでどれくらい料金に差が出るのかを、具体的な数字で見ていきましょう。
Lightsailの料金プラン(Linux/Unixの場合)
Lightsailの最大の魅力は、なんといってもその安さと分かりやすさです。
以下は2025年時点の主要な料金プランです。
| メモリ | VCPU | SSDストレージ データ転送量 | 月額料金 | |
| 512 MB | 2 | 20 GB | 1 TB | $3.50 (約550円) |
| 1 GB | 2 | 40 GB | 2 TB | $5.00(約780円) |
| 2 GB | 2 | 60 GB | 3 TB | $10.00(約1,560円) |
| 4 GB | 2 | 80 GB | 4 TB | $20.00(約3,120円) |
| 8 GB | 2 | 160 GB | 5 TB | $40.00(約6,240円) |
※1ドル=156円で換算。IPv4パブリックIPを使用する場合は追加料金が発生する場合があります。
月額たったの$3.50(約550円)から始められるのは驚きです。
しかも、この料金にはSSDストレージと十分なデータ転送量が含まれています。
個人のWordPressブログなら、$5〜$10プランで十分すぎるほど快適に動作します。
EC2の料金シミュレーション
一方、EC2(東京リージョン、Linux)で似たようなスペックをオンデマンドで1ヶ月(720時間)稼働させた場合を計算してみます。
| インスタンスタイプ | VCPU | メモリ | インスタンス料金/月 | EBS (40GB) | パブリック IPv4 | 合計目安 |
| t3.nano | 2 | 0.5 GB | 約$4.89 | 約$3.20 | 約$3.60 | 約$12(約1,870円) |
| t3.micro | 2 | 1 GB | 約$9.79 | 約$3.20 | 約$3.60 | 約$17(約2,650円) |
| t3.small | 2 | 2 GB | 約$19.58 | 約$3.20 | 約$3.60 | 約$26(約4,060円) |
| t3.medium | 2 | 4 GB | 約$39.16 | 約$3.20 | 約$3.60 | 約$46(約7,180円) |
※2025年1月時点のオンデマンド料金。
EBSはgp3 40GB、パブリックIPv4は月$3.60(2024年2月より課金開始)として計算。データ転送量は別途。
EC2でt3.micro(1GBメモリ)を24時間365日稼働させると、最低でも月$17(約2,650円)程度かかります。
Lightsailの$5プランと比べると3倍以上の差があります。
さらに、EC2ではアクセスが増えてデータ転送量が増えると、その分だけ追加料金が発生します。
個人ブログや小規模サイトなら、Lightsailを選ぶだけで月のインフラコストを大幅に削減できます。

価格を抑えたいならLightsailかな!
AWS LightsailとEC2の違い|機能と使いやすさ
LightsailとEC2の機能と使いやすさをそれぞれ簡単に解説します。
Lightsail:数クリックでWordPressが立ち上がる
Lightsailは、AWSの複雑な設定を隠蔽してくれています。
例えば、WordPressのブログを立ち上げたい場合、Lightsailなら「WordPressの設計図(Blueprint)」を選んで数回クリックするだけで、サーバーの構築からWordPressのインストールまでが完了します。
私が初めてLightsailを触ったときは、「え、VPCとかセキュリティグループの設定しなくていいの!?」と感動しました。
インフラの知識がなくても、すぐにWebサービスを公開できる手軽さは、駆け出しエンジニアにとって大きな味方になります。
また、Lightsailには専用のコンソール(管理画面)が用意されており、インスタンスの起動・停止・スナップショット(バックアップ)の取得・静的IPアドレスの割り当てなど、よく使う操作がワンストップで行えます。
EC2のように「インスタンスはEC2コンソール、ストレージはEBSコンソール、IPアドレスはVPCコンソール…」と複数の画面を行き来する必要がありません。
ただ、設定自体は比較的簡単に出来てしまうので、学習に向いているか?と聞かれると少し弱い気もします。
EC2:自由度が高い分、学習コストも高い
EC2でWebサーバーを構築しようとすると、以下のような手順を踏む必要があります。
- VPC(仮想ネットワーク)の作成
- サブネット(パブリック・プライベート)の設計と作成
- インターネットゲートウェイのアタッチ
- ルートテーブルの設定
- セキュリティグループ(ファイアウォール)の設定
- IAMロールの設定(必要に応じて)
- EC2インスタンスの起動
- SSHでログインし、ミドルウェア(ApacheやNginx、MySQLなど)をインストール
これらはAWSの基礎知識として非常に重要ですが、「とりあえずブログを始めたい」という目的からすると、ハードルが高すぎます。
設定を一つ間違えると「サーバーに繋がらない…」と何時間も悩むことになります。
私は実際に悩みまくりました。
ただし、このプロセスを経験することで、AWSの根幹となるネットワーク・セキュリティの仕組みを深く理解できます。
インフラエンジニアを目指すなら、いずれは必ず通る道です。

EC2は若干ハードルが上がります!
AWS LightsailとEC2の違い|拡張性と将来性
AWS LightsailとEC2の拡張性と将来性をそれぞれ解説します。
Lightsailの限界
Lightsailは手軽な反面、拡張性には明確な制限があります。
まず、スケールアップの手間が挙げられます。
アクセスが増えてサーバーのスペックを上げたい場合、EC2のようにボタン一つでインスタンスタイプを変更することはできません。
新しいプランのインスタンスを立ち上げ、スナップショットからデータを復元するという手順が必要です。
次に、ネットワーク構成の制約があります。
Lightsailのインスタンスは、ユーザーには見えない「Shadow VPC」上で動作しており、任意のVPCを指定してインスタンスを作成することができません。
既存のAWS環境(カスタムVPC上のRDSなど)とLightsailを連携させようとすると、VPCピアリングが必要になりますが、ピアリングできるのはデフォルトVPCのみという制約があります。
また、ロードバランサーの機能制限も注意点です。
Lightsail専用のロードバランサーは月$18の固定料金ですが、通常のALBと比べてパスベース/ホストベースの柔軟な制御やWAF連携などの機能が使えません。
EC2の無限の可能性
EC2は、AWSの他のサービスとシームレスに連携し、堅牢でスケーラブルなシステムを構築できます。
- オートスケーリング
アクセス集中時に自動でサーバーの台数を増やし、落ち着いたら減らすことができます。 - 柔軟なスペック変更
インスタンスタイプを数分で変更し、CPUやメモリを増強できます。 - 豊富なAWSサービスとの連携
RDS(マネージドデータベース)、ElastiCache(キャッシュ)、CloudFront(CDN)、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)など、あらゆるサービスと組み合わせて本格的なシステムを構築できます。
これらを設定出来るのもEC2の魅力であります。
Lightsailとは違い、カスタマイズ性が高いので学習にも向いております。

何だか難しそう!
AWS LightsailとEC2の違い|LightsailからEC2への移行は簡単
「最初はLightsailで始めたけど、成長してきたのでEC2に移行したい」という場合でも、安心してください。
Lightsailには、スナップショット(バックアップ)からEC2へエクスポートする機能が標準で用意されています。
Lightsailのコンソールからスナップショットを作成し、「EC2へエクスポート」を選択するだけで、EC2のAMI(マシンイメージ)として登録されます。
「最初はLightsailで小さく始めて、アクセスが増えて限界を感じたらEC2へ移行する」という戦略が、コストと学習コストのバランスを取る上で最もおすすめのアプローチです。
ただし、ドメイン取得してやってみましたが、本番環境(メインのドメイン)でやると一時的にサイトが見れなくなったり最悪復旧出来なくなる場合があります。
また、テスト用のドメインやサイトがあると良いですが、ドメイン取得には費用も掛かりますしどっかの企業とドメインが似てると訴訟にも繋がる場合もあるようです。
似ていたのでEC2の方は一旦閉じてしまいましたが、Lightsailで運用している当サイトもゆくゆくEC2に移行予定です。

テスト用のサイトがあると良いかも!
AWS LightsailとEC2の違い|どちらを選ぶべきか
ここまでの比較を踏まえて、LightsailとEC2のどちらを選ぶべきかの判断基準を整理しました。
Lightsailを選ぶべきケース
| こんな人・状況 | 理由 |
| 未経験からインフラを学び始めた人 | 複雑な設定なしにサーバ 一構築の成功体験を積め る |
| 個人でWordPressブログを運営したい人 | 数クリックで構築でき、月$5~$10で十分な性能が得られる |
| 毎月のコストを固定・最 小化したい人 | 定額制なので請求額が予測しやすく、青天井の心配がない |
| テスト・開発環境をサクッと用意したい人 | 構築が速く、不要になったら削除するだけで余計な費用がかからない |
| 将来的にEC2へ移行する前提でスモールスタート したい人 | スナップショットから EC2へのエクスポート機能で移行が容易 |
EC2を選ぶべきケース
| こんな人・状況 | 理由 |
| 本格的なWebアプリや 業務システムを構築した い人 | VPC・セキュリティグループ・IAMなどで高度なセキュリティ設計が可能 |
| 大規模なアクセスが見込まれるサービスを運営す る人 | オートスケーリングで急激なアクセス増にも自動 対応できる |
| AWSのインフラ知識を実務レベルで身につけた い人 | VPCやサブネット設計など、現場で求められるスキルが身につく |
| RDS • ElastiCache • ALBなどと密接に連携させたい人 | 同一VPC内でシームレスに連携でき、高可用性なシステムを構築できる |
| コスト最適化のためにリ ザーブドインスタンスを活用したい人 | 1年・3年契約で最大 72%の割引が適用され、長期運用でコストを抑えられる |
AWS LightsailとEC2の違い|実際に使ってみて分かったこと
LightsailとEC2の違いを両方使ってみたので感想をお伝えさせて頂きます。
Lightsailを使った感想
私が個人ブログをLightsailの$5プランで運用し始めたとき、最初に驚いたのはその「速さ」でした。
AWSコンソールにログインしてからWordPressが動くまで、文字通り10分もかかりませんでした。
EC2で同じことをしようとすると、VPCの設定から始めて1〜2時間はかかります。
ただし、Lightsailで少し戸惑ったのは、WordPressがBitnamiというパッケージでインストールされている点です。
通常のWordPressとはディレクトリ構成や設定ファイルの場所が異なるため、ネット上の「WordPress設定方法」の記事の通りに操作しても動かないことがあります。
特に.htaccessがデフォルトで無効化されているため、一部のプラグインが正常に動作しないケースがあります。
また、セキュリティ面で注意が必要なのは、インスタンス作成直後はSSHのポートが全IPアドレスに対して開放されている点です。
構築後すぐにLightsailのファイアウォール設定から、SSHを許可するIPアドレスを自分のIPに絞ることをおすすめします。
EC2を使った感想
EC2は最初の設定こそ大変ですが、一度理解してしまえば「何でもできる」という自由度があります。
当ブログはEC2で立ち上げようとしましたが、ドメイン移管等で上手く出来ず一旦はLightsailで立ち上げました。
一方、別のサイトはEC2で立ち上げましたが自由度は高いなと感じました。
VPCの設計を自分でコントロールできるため、データベースをプライベートサブネットに置いて外部からアクセスできないようにするといった、セキュリティを意識した構成が組めます。
ただし、料金の管理には常に注意が必要です。
EC2は停止中でもEBSの料金やパブリックIPv4の料金が発生し続けます。
「インスタンスを停止したから料金はかからないはず」と思っていたら、翌月の請求書に数千円の請求が来ていた、という経験をした方も多いはずです。
それと、せっかくEC2でWordPressを立ち上げてもサイトのPV数が増えないと、トラフィックに変化が出ないのでいろいろ設定しても変化を実感しにくいです。
無料枠があるとはいえ、PV数を増やして、収益性も高くするつもりでサイト運営しないとただ費用だけ掛かってしまう場合もあるので要注意です。

気をつけます!
【まとめ】AWS LightsailとEC2の違いを徹底比較!どちらを選ぶべき?
本記事は「AWS LightsailとEC2の違いを徹底比較!どちらを選ぶべき?」について解説させて頂きます。
AWS LightsailとEC2は、どちらが優れているというものではなく、「用途とフェーズによって使い分けるもの」です。
この記事の内容を一言で表すなら、「個人・小規模ならLightsail、本格運用・スケールアップが必要ならEC2」となります。
これからAWSを触り始める方は、まずはLightsailの手軽さを体験し、物足りなくなってきたらEC2の世界へステップアップしていくのが、最も挫折しにくいルートだと思います。
Lightsailで「サーバーを立てて公開する」という成功体験を積んでから、EC2でVPCやセキュリティグループを学ぶと、理解が深まるでしょう。
私もまだまだ勉強中で理解が乏しいですがAWSを学びたい方はまずはLightsailで「動くものを作る喜び」を感じてから、EC2を操作するのも良いと思います。
お互い頑張りましょう!

難しく感じますけど頑張ってください!

頑張ります!

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