本記事は「LPICとLinuCの違いとは?難易度や就職での選び方を比較!」について解説させて頂きます。
Linuxの技術力を証明する資格として有名な「LPIC(エルピック)」と「LinuC(リナック)」。
これからインフラエンジニアを目指す方や、キャリアアップを考えている方の中には
「名前が似ていて何が違うのかわからない」
「どちらを受験すべきか迷っている」
という方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、両方の資格を取得する必要はありません。
どちらか一方を取得すれば、Linuxのスキル証明として十分に評価されます。
本記事では、LPICとLinuCの違いを「試験内容」「難易度」「対象市場」「求人数」などの観点から比較し、解説させて頂きます。
是非、参考程度に読んで頂けますと幸いです。

どちらでも良いと思うけどな!

教えてください!


LPICとLinuCの基本概要と分裂の歴史
LPICとLinuCは、どちらもLinuxに関する技術力や知識を証明するための認定資格ですが、運営団体や生まれた背景が異なります。
まずは、両資格の基本情報と、なぜ2つの似た資格が存在するのかという歴史的背景を解説します。
LPIC(Linux Professional Institute Certification)とは
LPICは、カナダに本部を置く非営利組織「LPI(Linux Professional Institute)」が運営する国際的な認定試験です。
2001年から開始され、現在では世界180ヶ国以上で実施、20万人以上の認定者を誇る「グローバルスタンダードなLinux資格」として確固たる地位を築いています。
LinuC(Linux技術者認定試験)とは
LinuCは、日本のNPO法人「LPI-Japan」が独自に開発・運営している日本市場向けの認定試験です。
2018年3月から提供が開始されました。
日本のIT現場で求められるスキル(クラウドや仮想化技術など)をいち早く試験範囲に取り入れ、日本語ネイティブによる自然な問題文が特徴です。
なぜ2つの資格が存在するのか?(分裂の歴史)
もともと日本国内でも、LPI-JapanがLPICの普及・運営を担っていました。
しかし、LPICは国際資格であるがゆえに「試験問題の流出問題(ブレインダンプ問題)」への対応が遅れる。
日本独自の高度なITニーズ(クラウド化の波など)に試験内容が追いつかないという課題が生じました。
そこでLPI-Japanは、日本の技術者に本当に必要なスキルを適正に評価するため、LPICとは独立した独自の資格として「LinuC」を立ち上げました。
かつてはLPIC合格者がLinuCの認定も受けられる「相互認定」の制度がありましたが、現在は完全に別の試験として独立しています。

そんな背景があるんですね!
LPICとLinuCの違いを徹底比較
ここからは、LPICとLinuCの違いを7つの項目に分けて詳細に比較していきます。
対象市場(グローバルか国内か)
最も大きな違いは、資格が評価される市場です。
LPICは世界中で認知されているため、外資系企業や海外での就労を目指す場合に非常に有利に働きます。
一方、LinuCは日本市場に特化しており、取得を推奨している企業は多いようです。
国内でのキャリア構築においては、LinuCの評価が年々高まっています。
試験内容と出題範囲
両者はベースとなるLinuxの基礎知識(コマンド、ファイルシステム、ネットワークなど)は共通していますが、一部の出題範囲に違いがあります。
最大の違いは「仮想化・コンテナ技術」の扱いです。
LinuCでは、レベル1(最も基礎的な試験)の段階から仮想マシンやコンテナの利用に関する知識が問われます。
これは、現代のシステム開発においてクラウド環境の利用が前提となっているためです。
一方、LPICではこれらの高度な内容はレベル3(最上位)で出題されます。
また、2025年11月にはLinuCのレベル3試験が大幅に刷新されました。
また、生成AIやDX時代の中核を担うオープンテクノロジーに対応した内容にアップデートされました。
問題文の読みやすさと合否判定
LPICの問題文は英語をベースに直訳されているため、時折「日本語として少し不自然で読みづらい」と感じる受験者がいます。
私もLPIC-1保有者ですが時折分かりにくく感じました。
(CCNAやSAAの方が酷かったですが)
たいしてLinuCは、最初から日本の専門家によって日本語で作成されているため、問題文の意図がスッと頭に入ってきやすいというメリットがあるようです。
また、合否判定の通知にも違いがあります。
LPICは「合否と総合スコア」のみが通知されますが、LinuCはそれに加えて「項目別スコア(セクションごとの正答率)」が提供されます。
万が一不合格になった場合でも、自分の弱点を正確に把握し、次回の対策に活かしやすいのはLinuCです。
難易度と合格率
難易度に関しては、LPICとLinuCで大きな違いはありません。
どちらもレベル1からレベル3までの3段階構成となっており、レベル1の合格率は公式には非公開ですが、一般的に65%〜75%程度と言われています。
試験時間(90分)や出題形式(CBT方式・約60問)も全く同じです。
受験料と有効期限
受験料と資格の有効期限(有意性の期限)についても、両者に違いはありません。
どちらも1試験あたり16,500円(税込)です。レベル1やレベル2の認定を受けるには、それぞれ2つの試験(例:101試験と102試験)に合格する必要があります。
そのため、合計で33,000円(税込)程度掛かります。
また、どちらも資格の有効期限は5年間と定められており、期限内に上位レベルに合格するか、同じレベルを再受験して更新する必要があります。
転職市場での求人数
資格を条件としている求人数においては、歴史が長く知名度の高いLPICが優位に立っています。
転職サイト等のデータでは、LPICを歓迎条件に挙げている求人数はLinuCよりも多くあるようです。
私の会社でも何故かLPICは資格手当が出るのにLinuCは出ません。
ただし、最近の求人では「LPICまたはLinuCの資格保有者」と併記されるケースが増えております。
実務上はどちらを持っていてもインフラエンジニアとしての評価は同等に扱われることがほとんどです。

どっちでも良いんじゃないです!
LPICとLinuCの比較表まとめ
ここまでの違いを、わかりやすく一覧表にまとめました。
| 比較項目 | LPIC | LinuC |
|---|---|---|
| 運営団体 | LPI(カナダ) | LPI-Japan(日本) |
| 対象市場 | グローバル(世界180ヶ国以上) | 日本国内 |
| 問題文の言語 | 英語からの直訳(やや不自然な場合あり) | 日本語ネイティブ(読みやすい) |
| 出題範囲の特徴 | 伝統的なLinux技術全般を網羅 | レベル1から仮想化・コンテナが出題される |
| 結果通知 | 合否と総合スコアのみ | 合否、総合スコア、項目別スコア |
| 求人数・認知度 | 非常に高い(歴史が長い) | 増加中(国内大手企業が推奨) |
| 受験料(1試験) | 16,500円(税込) | 16,500円(税込) |
| 難易度 | ほぼ同等 | ほぼ同等 |
| 有効期限 | 5年 | 5年 |
LPICとLinucどちらがいい?キャリア別おすすめの選び方
LPICとLinuCの違いを理解したところで、「結局自分はどちらを受験すべきか」という結論をキャリアプラン別にご提案します。
LPICがおすすめな人
- 外資系企業や海外での就職・転職を視野に入れている人
- 求人数や知名度、ブランド力を重視する人
- 豊富な教材や過去の体験談を参考に学習を進めたい人
- どちらを受けるか、どうしても決めきれない人
LPICは「世界共通のパスポート」のような資格です。
迷ったらまずは知名度の高いLPICを取得しておけば、転職活動で不利になることはありません。
LinuCがおすすめな人
- 日本国内の企業でインフラエンジニアとして活躍したい人
- 未経験からIT業界への転職を目指している人
- 実務に即した最新技術(クラウド・仮想化・コンテナ)を基礎から学びたい人
- 日本語の自然な問題文で、ストレスなく受験したい人
- 不合格時に弱点を分析し、着実にステップアップしたい人
LinuCは「日本のIT現場で即戦力になるための資格」です。
先述しているようにLPICは問題が出回ってしまっているため、一部ではLinuC取得者の方が信頼出来るいった現場もあるようです。
このようなことが気になる方はLinuCを取得した方が良いかもしれませんね。

どちらでも良いんじゃないですか!
【まとめ】LPICとLinuCの違いとは?難易度や就職での選び方を比較!
ここまでいかがでしたでしょうか。
本記事は「LPICとLinuCの違いとは?難易度や就職での選び方を比較!」について解説させて頂きました。
LPICとLinuCは、どちらもLinuxエンジニアとしての登竜門となる素晴らしい資格です。
- グローバルな認知度と求人数を重視するなら「LPIC」
- 日本国内での実務直結スキルと受験のしやすさを重視するなら「LinuC」
という基準で選ぶのがベストです。
どちらを選んでも、学習を通じて得られるLinuxの知識は、あなたのエンジニアとしての基礎力を確実に押し上げてくれます。
まずはレベル1の合格を目指して、学習をスタートさせましょう!

頑張りましょう!

頑張ります!

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